冗長構成のバージョンアップ手順について
現在冗長構成で稼働しているkompiraサーバ2台において、
下記バージョンへアップデートを行う予定です。
旧:v1.6.2 post2
↓
新:v1.6.2 post7
バージョンアップ作業手順において、Master/Slaveの切り替えを行う(Slave機からアップデートを行うなど)必要はありますでしょうか。
また、自動実行しているジョブを稼働させたままバージョンアップを行っても問題ないでしょうか。
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正式なコメント
フィックスポイントの高橋です。
冗長構成のバージョンアップには、大きく2通りのアップデート手順がございます。その手順によって、Master/Slave の切り替えを伴う方式と、切り替えを伴わない方式を選ぶことができます。以下に、簡単な手順を示しますので参考になさってください。
また、自動実行しているジョブを稼働させたままバージョンアップ自体は実施していただけますが、手順の途中で必ずジョブフローを動作させているサービスが停止する場面がありますので、ジョブが実行中であるときは強制終了されることになりますのでご注意ください。
両系停止アップデート手順(切り替えを伴わない)
1. スタンバイ系を停止 (pcs cluster stop)
2. アクティブ系を停止 (pcs cluster stop --force) ※ここからジョブ停止
3. スタンバイ系をアップデート (./install.sh)
4. アクティブ系をアップデート (./install.sh)
5. アクティブ系を起動 (pcs cluster start) ※ここからジョブ再開
6. スタンバイ系を起動 (pcs cluster start)系切り替えが発生しない代わりに両系を停止するため、ジョブが停止する期間が長めになります。
片系停止アップデート手順(切り替えを伴う)
1. スタンバイ系を停止 (pcs cluster stop)
2. スタンバイ系をアップデート (./install.sh)
3. スタンバイ系を起動 (pcs cluster start)
4. アクティブ系を停止 (pcs cluster stop) ※ここで系切り替えが発生して、アップデート済みのスタンバイ系がアクティブになります。
5. 旧アクティブ系をアップデート (./install.sh)
6. 旧アクティブ系を起動 (pcs cluster start)系切り替えを伴いますが、片系は動作しているため、ジョブが停止する期間が短めになります。
注意点
- アップデート作業前にアクティブ系・スタンバイ系ともに正常に動作しているかご確認ください。
- 各手順で異常が発生していないか、アップデートに失敗していないかなどご確認いただきながら作業してください。
- いずれの手順でも、アクティブ系で実行中であったジョブは強制終了されます。アップデート後の起動および系切り替えで、強制終了されたジョブの動作が再開するわけではございませんのでご注意ください。
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