Kompira enterprise v1.6.10 リリース
固定された投稿 注目の投稿Kompira enterprise v1.6.10 をリリースしました。(製品のダウンロードはこちら)
構成
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PostgreSQL 13 以上のインストールに対応しました。
- Kompira を新規インストールする場合は、その時点の Kompira およびインストール先の OS が対応している最新の PostgreSQL をインストールします。
- Kompira をアップデートする場合は、既存の PostgreSQL のメジャーバージョンを保持します。ただし PostgreSQL のマイナーアップデートは実施されます。
- Kompira v1.6.10 時点で、インストール先の OS ごとに対応する PostgreSQL の最新版は以下のとおりです。
- RHEL8 / RockyLinux8 / AlmaLinux8 / MiracleLinux8: PostgreSQL 17.x
- RHEL7: PostgreSQL 15.x
- AmazonLinux2: PostgreSQL 14.x
-
既存の Kompira 1.6 環境のアップデート時に PostgreSQL のメジャーバージョンをアップグレードできるようになりました。
- 【注意】PostgreSQL のアップグレード時はサーバ内で全てのデータをコピーすることになるため、データベースクラスタが利用しているデータ量と同程度の空き容量が必要になることに注意してください。
- 【注意】冗長構成における PostgreSQL のアップグレードは両系停止アップデートを基本とした専用の手順となりますのでご注意ください。
- アップデート時に以下の
--postgresql-version
オプションで移行するバージョンを指定してください。 - PostgreSQL のアップグレードの詳細な手順については「PostgreSQL のアップグレード手順」を参考にしてください。
- なお、AmazonLinux2 環境については PostgreSQL のアップグレードに対応していません。
- install.sh にオプション
--postgresql-version <ver>
が追加され、インストールまたはアップグレードする PostgreSQL のバージョンを指定できるようになりました。- install.sh に
--postgresql-version=16
や--postgresql-version=16.*
と指定すると、指定したメジャーバージョンの最新版をインストールします。 - install.sh に
--postgresql-version=16.4
などと指定すると、特定のバージョンをインストールします。 - install.sh に
--postgresql-version=latest
とlatest
を指定すると、インストール先の OS が対応している最新の PostgreSQL をインストールします。
- install.sh に
修正
- RHEL でのインストール時に有効化する YUM リポジトリを修正しました。
- オフラインインストール後にオンラインで冗長構成セットアップするとエラーになる場合がある問題を修正しました。
- /etc/sysconfig/clock が存在する環境でインストールに失敗する場合がある問題を修正しました。
- チャネルオブジェクトに対するイベント待ちジョブで権限チェックがなされていない問題を修正しました。
- チャネルオブジェクトに対するイベント待ちジョブでは少なくとも読み込み権限が必要になります。peek_mode=true でない場合は、さらに書き込み権限が必要になります。
- 【注意】権限のないイベント待ちジョブを行なっていた場合、アップデート後は実行時エラーになりますのでご注意ください。
- マニュアル「1.5.4. Kompira画像ファイル」に記載された名前の画像ファイルを置き換えても反映されない問題を修正しました。
- マニュアル「3.6.2. プロパティの参照と更新」にある脱字を修正しました。
- 冗長構成で httpd のログローテーションが動作しない場合がある問題を修正しました。
- 配下にライブラリオブジェクトを含むディレクトリをリネームや移動した時に、意図しないライブラリの関数を呼び出してしまうことがある問題を修正しました。
- ディレクトリをリネームや移動したときに配下のライブラリオブジェクトを再コンパイルをする、といった処理は行っていないため、ライブラリオブジェクトのドキュメントに表示される NAME は更新されません。
- import_dir において .gitignore ファイルがあるとエラーになる場合がある問題を修正しました。
- ブラウザ画面からのライセンス更新時に Permission エラーになる場合がある問題を修正しました。
- ジョブフロ―の設定が実行後のプロセス詳細の設定画面に反映されない問題を修正しました。
- 型オブジェクトのフィールド定義を
Array<T>
やDictionary<T>
から T に変更してから検索するとオブジェクトが重複して得られる場合がある問題を修正しました。 - 入れ子になったテーブルの find に失敗する問題を修正しました。
- Directory.glob() でフィールド値による並び替えを指定できない問題を修正しました。
- フィールド値でオブジェクトを並び替えしたときに当該フィールドのデータを持たないオブジェクトが一覧に含まれない問題を修正しました。
- 【注意】該当する並び替えを行なっていた場合、アップデート後は並び替えの結果得られるオブジェクト一覧が変わりますのでご注意ください。
- リポジトリオブジェクトで mercurial へのプッシュ操作に失敗する場合がある問題を修正しました。
- [merge-v2] ジョブマネージャでワーカを増やすと Errno 24 エラーでジョブフローが異常終了する場合がある問題を修正しました。
変更
- [AlmaLinux8] インストール時に GPG KEY が古い場合に自動的に更新するようにしました。
- [merge-v2] mailto() に指定したアドレスリスト (TO:. CC:, BCC: など) を Python が不正な (RFC 2822 に準拠していない) 形式であると検知した場合は、mailto() のエラーとなるようにました。
- この事象は Kompira 環境に利用した Python が脆弱性 CVE-2023-27043 に対応したバージョンの場合において発生します。
- 【注意】不正なアドレスリストを指定していた場合、アップデート後は mailto() が実行時エラーになる場合がありますのでご注意ください。
- [merge-v2] タイムゾーンの処理に利用していた pytz モジュールを backports.zoneinfo モジュールに置き換えました。
- [merge-v2] pickle_load(permissive=True) で削除済みオブジェクトをロードしようとすると null になるが、その場合にログに出力するようにしました。
- リポジトリ連携の push 時にトップディレクトリにある .gitignore/.hgignore を削除対象外にしました。
- install.sh でのデータバックアップ対象からプロセス情報を削減しました。
- django-axes の冗長なログ出力を無効化しました。
- Directory.find() メソッドでのフィールド値検索のクエリを改善しました。検索条件によっては検索時間が短縮される場合があります。
- Directory.find() メソッドでフィールド値による並び順を複数指定できるようになりました。
- Directory.find() メソッドでフィールド値による並び順に対応していない型のフィールドを指定するとエラーになるようになりました。
- order_by で並び順を指定できるフィールドは、
Password
/Array<T>
/Dictionary<T>
以外の型のフィールドです。並び替えに対応していないPassword
/Array<T>
/Dictionary<T>
型のフィールドを order_by に指定した場合はエラーになります。 - 【注意】該当する並び替えを行なっていた場合、アップデート後は実行時エラーになりますのでご注意ください。
- order_by で並び順を指定できるフィールドは、
- kompira_jobmngrd の設定項目 agent.pool_size に設定できる値について 1..80 の制限を加えました。
- リポジトリオブジェクトでのプッシュ操作時に Kompira のログインユーザをコミットの Author として記録するようにしました。
- SEGV などでクラッシュした時に Core ファイルを出力できるように対応しました。
- Text オブジェクトでいくつかの拡張子は設定できないようになりました。
-
update
,delete
,rename
,property
は拡張子として設定できません。 - 【注意】設定できない拡張子を持つ Text オブジェクトデータのインポートもエラーになりますのでご注意ください。
-
その他
- Directory.find() におけるフィールド値の並び替えの仕様についてドキュメントに説明を追加しました。
- [merge-v2] KE 2.0 における性能改善を部分的に移植しました。
注意点
- 過去のリリースでの注意点については「Kompira Enterprise アップデート時の注意点」を参照してください。
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